舞台「チ。ー地球の運動についてー」ビジュアル魚豊「チ。 ―地球の運動について―」の舞台が、10月に東京・新国立劇場で上演決定。併せてキャスト情報、スタッフが公開された。
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地球の真理を知ることに魅せられ、命を懸ける人間たちを描いた「チ。 ―地球の運動について―」。舞台の演出は、日本ではミュージカル「100万回生きたねこ」や「百鬼オペラ『羅生門』」を手がけてきたイスラエルの演出家・振付家であるアブシャロム・ポラックが務める。また脚本は長塚圭史、音楽は阿部海太郎、振付をエラ・ホチルドが担当。キャストには、窪田正孝、三浦透子、大貫勇輔、吹越満、成河、森山未來が名を連ねた。
この発表に伴い、原作者の魚豊、長塚らスタッフ、窪田らキャスト陣からはコメントが到着。そのほか出演者の続報および配役、チケット情報などの詳細は、続報を待とう。
■ 魚豊(原作)コメント
光栄の限りです。
“コマ”がどの様に"板"に変換されるのか、ただただ楽しみです!
■ 長塚圭史(脚本)コメント
魚豊さんのセリフが素晴らしいんです。漫画を読んでいる時とはまた違ったそれぞれの人物の魅力が漂います。もちろん全てのキャラクターが魅力的に立ち上がっていく作品になるのですが、ノヴァクという異端審問官の視点に注目しました。彼は周りが追い求める真理への情熱や欲望とは全く別なところ、徹底的に俗世を、現在を生きるんです。でもこの世界の常識を覆す地動説に猛烈に関わっていく。ここを起点に演劇としての血が流れるよう準備していきたいと思っています。
■ アブシャロム・ポラック(演出)コメント
ホリプロを通じて「チ。」という作品とその舞台化の構想に出会ったとき、私は一瞬で心を奪われました。これまで世界中の漫画やグラフィック・ノベルに親しんできましたが、「チ。」はまさに傑作です。この舞台化の旅では、これまで共に創作してきた大切な仲間であるMirai、Songha、Yusuke、Umitaroと再びタッグを組めること、そして新たに情熱あふれる才能豊かな方々とご一緒できることに胸が躍ります。
この物語に舞台で命を吹き込み、新たなお客さまにお届けする一方で、長年のファンの皆さまにはさらに深く没入できる体験をお届けできることは、大きな喜びであり光栄です。舞台版では、「チ。」の魅力を新鮮かつ躍動的に表現し、その輝きを多様なお客さまと分かち合いたいと願っています。
■ 阿部海太郎(音楽)コメント
地動説に魅了されてきた人々を想像し、思いを寄せることができるのは大きな喜びです。幼いころ宇宙について考えるのが好きでした。私もまた、測り知れないものに触れることが好きだからです。夜、沈黙の彼方に現れる天体の音楽を想像すること、そして素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんと取り組めることをとても楽しみにしています。
■ エラ・ホチルド(振付)コメント
再びアブシャロム・ポラック、そして才能あふれる日本のアーティストたちと共に創作できることを、心から光栄に思います。
疑うことすら許されないものに問いを投げかける恐れと興奮、運命に抗うことの重み、そして世界を動かそうとする者たちの止められぬ衝動。そのすべてを体現するライブ体験を創り上げることに胸が高鳴っています。
■ 窪田正孝コメント
「私たちの人生はどうしようもなくこの時代に閉じ込められている。それでも、この世に期待したい。」
原作の真理に満ちた文字たちが脳に響き渡ったあの感覚が今でも忘れられません。
「チ。」を舞台で体現できる喜び、スタッフキャストの美しさ。
僕にとって紛れもない正義を与えてもらいました。
持てる全てを曝け出し挑んでいきたいです。
■ 三浦透子コメント
原作を拝読し、学ぶ自由、疑う自由との戦いに心が震えました。芝居・踊り・歌、様々な表現を通して創る作品の世界を体現できるよう、出来うる限りの心と時間を費やす覚悟です。沢山の方に愛されているこの「チ。」という作品に最大限のリスペクトを持ち、スタッフ・共演の皆様から学びながら、自分の表現を磨いていければと思います。
■ 大貫勇輔コメント
僕が大好きな漫画である、「チ。」に参加できることが、本当に嬉しいです!
演出のアブシャロムさんと森山未來さんとは「100万回生きたねこ」の初演以来。素晴らしいキャストの方々と、世界初演のこの作品をクリエイションできることにすごく興奮しています!主人公が何人も出てくるこの入り組んだ作品をどう形にしていくのか。尊敬している長塚圭史さん、海太郎さんの脚本と音楽も今からとても楽しみです。
皆様もきっと観たことないであろう世界、楽しみにしていてください!
■ 吹越満コメント
だいたいの舞台というものは、大きく3つの種類に分けられる。
例えば、(1)10cmは10cmである舞台。(2)10cmを2cmとする舞台。(3)10cmを1メートルでみせる舞台。(4)10cmを50グラムで表現する舞台。(5)10cmとは雨に濡れる赤いハイヒールである、な舞台。
んあ? あ、5つか。いや、嘘つきましたすいませんつまりは、種類は無限にあるんでしょう。しかし、嫌いなものをたくさん発見してもしょうがないのです。いつもの慣れたものでお茶を濁すより、無限にあるものの中からまだみぬお気に入りを探す。
アブシャロムさんとの仕事は、そんな感じになるといいです。楽しみです。
■ 成河コメント
アブシャロムというひとは凄いひとです。凄い役者で、凄い演出家です。「100万回生きたねこ」の時、僕は彼から俳優として身体操作すること、その深み、喜びを学びました。さらに、ねこ先輩である森山未來さんまで一緒とは。まるでご褒美のような気分です。原作のエネルギー迸る作画と、加速力ある物語。このメンバーでなら、未だ誰も足を踏み入れたことのないような舞台化の領域を探索出来ると確信しています。
■ 森山未來コメント
以前より愛読していた「チ。」を、心から信頼するクリエイター・キャスト陣と共に舞台化できることを嬉しく思っております。いつの世も混沌とした人間世界ではありますが、この作品が、コペルニクス的転回とまでは言わないまでも、みなさまが日々を生きる地球への見方を少しでも変容させるものになることを願っています。
■ 舞台「チ。ー地球の運動についてー」
期間:2025年10月
会場:東京都 新国立劇場 中劇場
□ スタッフ・キャスト
原作:魚豊「チ。−地球の運動についてー」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
脚本:長塚圭史
演出:アブシャロム・ポラック
音楽:阿部海太郎
振付:エラ・ホチルド
主催・企画制作:ホリプロ
キャスト:窪田正孝、三浦透子、大貫勇輔、吹越満、成河、森山未來
ほか