
「この階段降りるの怖かった」
かえるくんさん(@kaerukun_geko)のX(旧Twitter)の投稿が、14万のいいねが付く反響を呼びました。
この日、かえるくんさんは東京都にある大型複合施設を訪れました。
施設内のカフェでケーキを食べ、付近を散策しようと歩きだすと、下に降りる階段がありました。しかし、実際にその階段を降りた時、かえるくんさんは恐怖を感じたといいます――。
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「目の前に階段があるということは分かったのですが、段ごとに色が違うので、距離感をつかめず、降りようとしたときにふらっとしました」(かえるくんさん)
公開された写真を見ると、階段の床はそれぞれ異なる色で構成され、さらに左方の壁と床とがはっきりと分かれておらず、一体化しているような形状をしています。構造的に、目の錯覚によってふらついてしまったり、足を踏み外してもおかしくはないように思えます。
かえるくんさんのXのリプ欄にも、批判や疑問の声が多数寄せられていました。
「踏み外しそうですねw」
「目の錯覚起こしてつまずきそう」
「こりゃもういつ転落事故が起きてもおかしくないと思う」
「建築物は安全性よりデザイン性採られると事故しか起きない予感がします」
「デザイン担当、考え直して欲しい」
コメントのなかには、写真の写り方から「立体感がなく平面に見える」という感想もありました。しかし、かえるくんさんによると、実際に見た時は、そこに階段があることはすぐに分かったそう。それよりも言いたかったのは、「段によって色が違うため、奥行き感覚が分かりづらかったこと」だと、強調されています。
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かえるくんさんにお話を聞きました。
――他にも、地域の公共施設や設備などで、危険だと感じたり、構造に問題があると思ったものはありますか?
かえるくんさん:雨の日に滑る床は危ないと感じています。また、カーペットが敷かれていて、段の端がわからない階段も危ないと思います。雨でも滑りにくい素材にしたり、段の端(境目)が目視でわかりやすいようにして欲しいと思います。
デザイン性ばかりでなく、機能性や安全面への考慮も大切?
近年では、各地で街の再開発・整備化が進んでいます。また、最近建てられたビルや公共施設は、以前よりもデザイン性を考慮した構造・外観をしている傾向があるようにも見受けられます。
しかし、そればかりが重視されてしまい、利便性や安全面への配慮が疎かになってしまうとすれば、それは本末転倒といわざるを得ないかもしれません。
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高齢者の方や妊婦の方、車椅子の方、その他のハンディキャップを抱えた方など、さまざまな立場の人々が一同に会する社会となった昨今。「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」の重要性も叫ばれます。
誰しもが安心安全に過ごせる――そんな街づくりが望まれるでしょう。
◇ ◇
なお、当該の施設の運営会社に問い合わせたところ、X上でこのような声が上がった点については、「貴重なご意見をいただいたと受け止めております」とのご回答でした。ただし、施設内の設備やデザインの見直しや変更については、「現時点では未定となっております」とのことです。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))