大阪万博の「ガンダムパビリオン」一足先に体験してきた モビルスーツ戦の“振動”に驚き

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2025年04月11日 09:01  ITmedia NEWS

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GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION。実物大ガンダム像が併設されている(C)創通・サンライズ

 「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)が4月13日に大阪・夢洲で開幕する。会場内に各国のパビリオンや企業パビリオンが立ち並ぶ中、以前から注目を浴びていたのが、バンダイナムコホールディングスによる「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」(ガンダムパビリオン)だ。 


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 開催に先駆け、9日に実施された報道機関向けの「メディアデー」では、同パビリオンを先行体験する機会が得られた。万博の舞台で、バンダイナムコならびにガンダムというコンテンツがどんな体験を提供したのか──その様子をリポートする。


●スペースデブリに擬態したジオングが暴れ出す


 「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」は、5つの異なるフロアを移動しながら、「Unreal Engine 5」で制作された映像を視聴していくウォークスルー型のアトラクションだ。物語の舞台は西暦2150年の夢洲。巨大宇宙ステーション「スタージャブロー」の見学ツアーに参加した来場者は、マスコットキャラクター「ハロ」の案内で軌道エレベーターに搭乗。地上3万6000kmの静止軌道を周回するスタージャブローで、さまざまなモビルスーツが活躍する様子を見学する。


 しかし突然、除去作業中のスペースデブリに擬態したモビルスーツ「ジオング」が暴れ出す。作業用の「ザク」などが対応するも歯が立たない。危機に対応するため、モビルスーツ「ガンダム」が起動する──というストーリーになっている。


 ストーリーの設定には、バンダイナムコグループが2021年に立ち上げた共創プロジェクト「ガンダムオープンイノベーション」の考え方も取り入れられているという。例えばアトラクション冒頭では、スタージャブローにおける技術発展の現状として「ビームサーベルを使った農業」「モビルスーツの社会実装」といったビジョンが紹介される。


 全体の所要時間は約40分。最大の特徴は、床面に採用されたソニーの触覚提示技術(ハプティクス)だ。5つのフロアのうち、軌道エレベーターを模したスペースや、クライマックスシーンを鑑賞するスペースで、同技術を用いた振動による演出が体験できる。


●「聞こえた音」の通りに揺れるモビルスーツ戦


 実際に参加して印象に残ったのは、やはり床面の振動だった。映像に登場するモビルスーツの爆発音、エレベーターの駆動音など、耳で聞こえた通りの振動が足元でも感じられるのは、真に迫った感覚があって驚いた。ただしパビリオン担当者によれば、場所によって振動の強弱に差があるため、同じスペースでも立ち位置によって体験の質が変わる可能性もあるという。


 壁に埋め込まれた複数の画面をまたがって展開される映像も印象に残った。一部のフロアでは、壁面や天井に、3〜10枚程度の画面が宇宙をのぞく窓に見立てて設置されている。モビルスーツやハロは画面にまたがって登場したり、行き来したりするため、参加者はそれを目で追うことになる。特にガンダムとジオングが高速で戦うシーンなどは目まぐるしく、ニュータイプでもなければ追い付けないほどだった。


 今回はメディアデーということで、30〜40人程度での参加だったが、バンダイナムコによれば開催期間中は100人程度での参加になる見込みという(参加には万博のチケットに加え、個別のパビリオン予約が必要)。


 なお、メディアデー当日にはバンダイナムコホールディングスの浅古有寿代表取締役が登壇する開館式も行われた。その様子や、パビリオンに併設された実物大ガンダムに関する情報は別途記事化する。



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