老舗料亭「金田中」の本店=11日午前、東京都中央区 覚醒剤や大麻を所持したとして、警視庁向島署が覚醒剤取締法違反(所持)などの容疑で、東京・銀座の老舗料亭「金田中」社長の岡副真吾容疑者(63)=東京都港区南青山=を逮捕していたことが11日、同署への取材で分かった。容疑を認めているという。
逮捕容疑は9日に自宅で覚醒剤を所持するなどした疑い。
同署によると、同容疑者が違法薬物を所持している疑いが浮上し、令状を取得して自宅を捜索したところ、複数回分の使用量とみられる覚醒剤や自作の吸引パイプが見つかったという。
金田中は大正時代に創業したとされ、現在は銀座や北青山に4店舗を構える。政財界人から人気を博し、小渕恵三氏や森喜朗氏、安倍晋三氏ら歴代首相もたびたび訪れた。今年に入ってからは、石破茂首相が1月と3月に利用している。
同社は取材に対し、「対応できる者がいない」としている。