高齢女性らから現金計約500万円をだまし取ったとして、警視庁少年事件課は11日までに、詐欺容疑でアルバイトの男(18)=東京都東村山市=を逮捕した。摘発のきっかけは、男と共に特殊詐欺に関与したとされる男子高校生の母親からの警察への相談だった。
同課によると、男は被害者から現金を受け取る「受け子」のリクルーター役とみられる。
男と共に事件に関与したとして、詐欺容疑で書類送検された受け子の男子高校生の母親は、自分の子どもがどんなアプリをダウンロードしたか確認できるアプリを普段から利用。高校生が秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」をダウンロードしたことに気付き、不審に思った。
さらに高校生から「書類を運ぶだけで3万円もらえる」などという話を聞き、闇バイトに関与している疑いがあると警察に相談し、事件が発覚した。
男の逮捕容疑は昨年12月、高校生と共謀し、孫に成り済まして愛知県の70〜80代女性3人に電話をかけ、計約500万円の現金をだまし取った疑い。
「指示役に紹介したことは間違いないが、報酬はなかった」などと容疑を一部否認している。