
■MLB ドジャース 0−16 カブス(日本時間13日 ドジャー・スタジアム)
メジャー4度目の先発マウンドに上がったドジャースの佐々木朗希(23)は、今季最長の5回(81球)を投げ、4安打1失点(1本塁打)の粘投も初勝利は叶わず。打線が無得点と沈黙し、メジャー初黒星を喫した。
試合後、佐々木はメジャー最長の5回を投げ切ったことに「前回の方が感覚的には良かったこともあったんですけど、(今日は)そこまで崩れなかったのがよかった。段階的には良い方向にきてると思いますし、これが最低限になるように頑張らないと」とこの日の投球を振り返った。
2回にはメジャー初被弾となる先制本塁打を許した。「甘く入ってしまった」と反省しつつも「自分としては強いボールを投げられましたし、いいところのフォークが見極められた分、真っ直ぐを張られたと思うので、そこはそこでまた切り替えていくしかない」と前を向いた。
3回のあわや“満塁弾”を浴びる場面も、センターのA.パヘスがフェンス上部ギリギリでナイスキャッチ。佐々木は「本当に助かりましたし、あのプレーがなかったらもっと大量失点になっていたと思うので、初回もそうですけど、今日はすごく助けられたなと思います」とパヘスの守備に感謝した。
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試合は救援陣が乱調で大量失点の中、8回途中で0−11の時点で、佐々木に背番号「11」を譲ったベテラン野手のM.ロハス(36)がマウンドへ。山本由伸(26)のグラブで急きょ登板したロハスは、山本の投球のモノマネをしながら球を投げると、スタジアムの本拠地ファンは撃沈ムードから一転、歓声が沸き起こった。
ロハスは9回に足を高く上げたダイナミックなフォームで佐々木のモノマネも披露したが、2ランを被弾。記者から「ロハス選手の真似は何点だと思いますか?」と聞かれ、思わず苦笑いの佐々木は「そうですね。まぁ、あのー。はい、100点でいいです(笑)」と背番号を譲ってくれたロハスの“モノマネ劇場”を称えた。