
ドラッグストア最大手のウエルシアホールディングスと同2位のツルハホールディングスの経営統合を巡り、ツルハ株式の9.7%を保有する英運用会社オービス・インベストメンツは14日、統合案と、その後のイオンによる統合新会社の連結子会社化に反対する声明を発表した。
統合案では、株式交換によりツルハがウエルシアを完全子会社化した上で、ウエルシアの親会社イオンがTOB(株式公開買い付け)を行い、ツルハを連結子会社化する予定。
オービスは、ツルハの収益性がウエルシアよりも大幅に高く、財政状態も健全であると指摘。イオンによるTOBについても、同社が2024年に香港系投資ファンドのオアシス・マネジメントからツルハ株を取得した際の価格より安いことを問題視した。その上で、統合案は「ツルハの企業価値を著しく過小評価している」と反発し、他の株主にも反対を呼び掛けた。