トランプ米大統領=14日、ワシントン(EPA時事) 【ワシントン時事】トランプ米大統領は16日朝、ワシントンで同日予定されている関税措置に関する日米の閣僚級交渉に、「私も出席する」との意向を表明した。SNSに投稿した。トランプ氏は「日本は関税、軍事支援の費用負担、貿易の公平性を交渉するためにやってくる」として、安全保障も議題にする考えを示した。
閣僚級の交渉に首脳が出席するのは極めて異例。トランプ氏は「日本と米国にとって、うまくいくことを願っている」と交渉進展への期待感を強調した。米ワシントン近郊のダレス国際空港に同日到着した赤沢亮正経済再生担当相は、トランプ氏の出席について「ありがたいことだ」と記者団に述べた。安保が議題に浮上したことに関しては「相手が関心を持っていることにしっかりと耳を傾けたい」と話した。
赤沢氏は16日午後(日本時間17日午前)、ベセント財務長官、グリア米通商代表部(USTR)代表と会談する。日米の交渉担当閣僚の初顔合わせで、日本側は日本に対する24%の相互関税や、自動車、鉄鋼などへの追加関税の適用除外に向けた糸口を探る。だが、トランプ氏の出席で会談でどのような要求を突き付けられるか不透明感が一気に増した。