入管、ペルー人男性に「過剰な手錠使用」 国に賠償命令 大阪地裁

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2025年04月16日 21:31  毎日新聞

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毎日新聞

大阪地裁=大阪市北区で、曽根田和久撮影

 大阪出入国在留管理局(大阪市住之江区)で2017年、収容中の日系ペルー人の男性(当時44歳)が職員から手錠をかけられてけがをしたとして、国に約200万円の賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(堀部亮一裁判長)は16日、一部で過剰な手錠使用があったと認め、国に11万円の支払いを命じた。


 判決によると、在留資格を失って大阪入管に収容されていたブルゴス・フジイさんは17年12月20〜21日、施設内で2度にわたって後ろ手に手錠をかけられた。


 判決は、1度目の手錠についてはフジイさんが当時、暴れていたことを挙げて手錠の使用は合理的だったと判断した。一方で、2度目の手錠使用は開始から14時間以上が経過していたと指摘。途中からフジイさんは静かに過ごしていた上、手錠の連続8時間超の使用時は所長の承認が必要だったのに慎重な判断がなされていなかったとして一部が違法な身体拘束だったとした。


 警備官らによる違法な暴行で負傷したとする主張については「事実を認めることができない」として退けた。フジイさんは23年に死去し、関係者が訴訟を引き継いでいた。【国本ようこ】



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  • 嫌なら暴れるな。手錠をかけられるような奴は日本に来るなよ。
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