愛知県警本部=名古屋市中区 愛知県一宮市内の路上に放置した乗用車に遺体を遺棄したとして、県警は17日、死体遺棄容疑で、同県豊田市亀首町の無職、藤井貴也容疑者(24)を逮捕した。捜査関係者によると、遺体は行方不明になっている岐阜県内の10代後半の女性とみられ、藤井容疑者と交際関係にあったという。
藤井容疑者は容疑を認め、殺害をほのめかしている。愛知県警は一宮署に捜査本部を設置し、遺体の身元確認を急ぐとともに、殺人容疑を視野に調べている。
逮捕容疑は昨年8月中旬から今年4月16日ごろ、一宮市相生の路上に駐車中の車内に遺体を遺棄した疑い。
捜査本部によると、司法解剖の結果、遺体は20歳前後の女性と判明。死後数カ月以上経過しており、死因は不詳だった。
捜査関係者によると、行方不明の女性は現在19歳で、18歳だった昨年8月中旬から目撃などが途絶えた。愛知県警の捜査員が今月16日、女性の行方を追っていた岐阜県警から、路上に放置された藤井容疑者の親族名義の車に遺体が遺棄された疑いがあるとの連絡を受け、車内を確認し遺体を見つけた。