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フジ・メディア・ホールディングス(FMH)金光修社長が17日、都内の同局で緊急会見を行った。元タレント中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの問題をめぐり、「物言う株主」として知られる米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが提案しているFMH取締役候補の1人、SBIホールディングス会長兼社長北尾吉孝氏がこの日開いた会見を受けてのもの。
FMHとフジテレビが3月27日に発表した人事の刷新案を受け、北尾氏はフジ清水賢治社長以外の役員を入れ替えるべきと提案。「敵対するというなら徹底的に勝負する」と強い姿勢を示した。金光社長は「あの時点における最善の役員を出したつもり」とした上で、「検討を加えていい案を出していく」「我々は敵対するという立場ではない」と語った。
北尾氏は、05年にライブドア堀江貴文社長(当時)がフジテレビの親会社だったニッポン放送を買収しようとした際、フジの「ホワイトナイト(白馬の騎士)」として窮地を救った経緯がある。北尾氏は、当時の判断について「外れていた」「つくづく堀江くんに悪いことをした」と悔やんだ。
これを受け、金光社長は「当時、北尾さんがホワイトナイトになっていただき、我々が目指す方向に修正してくださったことに対して、私は非常に感謝してありがたかったという思いを今も覚えている」とし、「にもかかわらず、今回こういう不祥事を起こしてしまったということに、おわびしたい、謝罪したいという気持ちでいる」と話した。
自身は続投の意向かという質問には、「3月27日に出した経営陣の構成案は最終のものではない。さらに改訂していくというつもりでいる」「上場企業の代表者が自分の行く末をここで発表するというわけにはいかない」と語るにとどめた。
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ダルトン側が提案した取締役候補の中に、STARTO ENTERTAINMENTの福田淳代表取締役CEOが入っていることについて、金光社長は「個々の人に対する寸評は控えたいが、我々の業界に近い方という認識はもっている」とした。
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