米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=16日、シカゴ(AFP時事) 【ワシントン時事】トランプ米大統領は17日、ホワイトハウスで記者団に対し、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長について「私が求めれば、辞任する」と語った。パウエル氏の利下げ判断が「遅過ぎる」と批判し、「彼には不満だ」と述べた。
トランプ氏は、欧州中央銀行(ECB)の連続利下げにより、米国が「不利になっている」と主張。FRBは「利下げするべきだ」と訴えた。ただ、パウエル氏は政治的な圧力で、「ある時点で利下げする」とも予想した。
パウエル氏は16日、トランプ政権の高関税政策による先行き不透明感が強まる中、「当面は情勢がはっきりするのを待つ」と語り、利下げに慎重な姿勢を示した。これに対しトランプ氏は17日、SNSで早期利下げを要求。パウエル氏の退任は「いくら早くても早過ぎることはない」と投稿した。