



「ダンスで世界的に活躍したいなら、英語は必須でしょ? 中学レベルの単語もわからないと恥ずかしいよ」そう声をかけてみましたが、反抗期の娘は何を言っても反論してきます。「そんなの通訳を雇えばいい話だし。それぐらい稼ぐよ」



ダンス教室で長年一緒に頑張ってきたララちゃんは、先日の大会で芸能関係のスクールからスカウトされました。何かしらの結果を出しているなら「ダンスで生きる」と言われても納得できるけど……。娘はそのレベルじゃありません。


スカウトされた仲間と比べるなんて、イタイところを突いてしまったでしょうか? でも受験生の娘には現実をしっかり見てほしい、親だからこそハッキリ言ってあげなきゃと思うのです。
厳しいようだけど、好きなことをして食べていける人なんて一握り。ダンスを言い訳にして、勉強から逃げている娘が心配で仕方ありません。やりたいことに全力で向き合うのはいいことだけど、今は現実的に進路を考えなければならない時期なのです。うるさく言うことが最終的には娘のためになるのではないでしょうか。
【中編】へ続く。
|
|