東京地裁=東京都千代田区(EPA時事) 「はい、全部認めさせていただきます」。東京地裁で18日開かれた三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件の初公判。元行員の山崎由香理被告(46)は裁判官から起訴内容について問われ、はきはきとした口調で答えた。
午前11時すぎ、黒のジャケットに白いブラウス、紺のパンツ姿で法廷に現れた山崎被告は裁判官に深く一礼。証言台の前に立つと、人定質問に一つ一つ答えた。黙秘権の説明を受けた際は、小さく数回うなずいた。
罪状認否を終えると椅子に深く座り、膝の上に手を重ねて検察側の冒頭陳述に耳を傾けた。被害者の供述調書が読み上げられると、伏し目がちになる場面もあった。
初公判は約30分で終了。裁判官と傍聴席に向かって1回ずつ頭を下げ、退廷した。