農林水産省=東京都千代田区 農林水産省は23日、政府備蓄米10万トン分の追加放出に向け、3回目の入札を開始した。入札期間は25日まで。政府は3月、備蓄米計21万トン分の入札を2回に分けて実施。一部は店頭に並び始めているが、コメの店頭価格抑制には至っていない。今回の入札対象はすべて2023年産米で、青森県産「まっしぐら」や福島県産「天のつぶ」などの品種。
農水省によると、今月7〜13日に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は、15週連続で値上がりし、5キロ当たり4217円と過去最高値を更新した。政府は4月から7月までの間は毎月、備蓄米の入札を行う方針を示しており、高止まりが続く店頭価格の引き下げにつながるかが焦点だ。