
■MLB ドジャース−パイレーツ(日本時間27日、ドジャー・スタジアム)
ドジャース佐々木朗希(23)が本拠地でのパイレーツ戦に6度目の先発、5回2/3、メジャー最多となる93球を投げて、被安打5、奪三振4、四死球3、失点3(自責点3)、メジャー初勝利はお預けとなった。
前回20日のレンジャーズ戦で6回2失点、勝ち投手の権利を手にしてマウンドを降りたが、チームは9回に逆転サヨナラ負け。メジャー初勝利が目前で消えてしまった。
メジャー初勝利をかけたナ・リーグ中地区最下位のパイレーツ戦、佐々木は初めてシティコネクトユニホームに袖を通し、マウンドへ上がった。1回、1番・O.クルーズ(26)に1球目、外角高め97マイル(156キロ)のストレートを捉えられて、センターへ8号初球先頭打者アーチを浴びた。
出鼻をくじかれた佐々木だが、その後は落ち着いて外野フライ3つで最少失点に抑えた。味方打線もその裏。1番・大谷翔平(30)がツーベースで出塁するとT.ヘルナンデス(32)が同点タイムリー、さらに相手のエラーで逆転に成功した。
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点を取ってもらった2回、先頭打者に四球を与えると、6番・K.ヘイズ(28)には四球の後のボールを狙われて、レフト前ヒットと無死一、二塁のピンチを招いた。それでも7番・A.フレイジャー(33)をショートゴロも併殺打を奪えず、1死一、三塁。8番・T.ファム(37)を浅いライトフライに打ち取ると、3塁走者がタッチアップし、ホームでタッチアウト。パイレーツの雑な攻撃に助けられた。
3回、パイレーツ打線が2巡目に入ると、ホームランを打たれた1番・クルーズをスプリットで空振り三振、2死から四球で走者を許したが、3番・ベテランのA.マッカッチェン(38)を内角のストレートで詰まらせて、ファーストファウルフライと無失点に抑えた。
4回、パイレーツ中軸打線を迎えても4番・E.バルデス(26)をスプリットで空振り三振、5番、6番を内野ゴロと落ち着いたピッチングを見せた。
2対1と最少得点差で迎えた5回、勝ち投手の権利のかかったイニング、先頭の7番・A.フレイジャーをカウント2−2と追い込みながらも、ストレートが甘く入りライト前ヒット、続く8番・ファムも0−2と追い込んだがスプリットが落ち切らずに左中間へツーベース。1死二、三塁の場面で迎えるは1番・クルーズ。カウント1−1からここでもスプリットが落ち切らずにライト前へ2点タイムリーで逆転を許した。
それでもその裏、1番・大谷が今季2本目となるスリーベースでチャンスメイクすると、3番・F.フリーマン(35)がライト前へ同点タイムリー、味方打線が佐々木を援護した。
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球数は80球で迎えた6回、メジャー最多の球数となったが、4番・バルデスをファーストゴロ、5番・J.バート(28)をスプリットで空振り三振、しかし、6番・ヘイズにはスプリットが抜けてしまい、メジャー初となる死球を与えた。ここでベンチからD.ロバーツ監督(52)がマウンドへ向かい、佐々木は降板となった。ベンチに戻った佐々木にE.ヘルナンデス(33)やB.スネル(32)が労いの言葉を掛けに集まってきた。
佐々木は5回2/3、メジャー最多となる93球を投げて、被安打5、奪三振4、四死球3、失点3(自責点3)、メジャー初勝利はお預けとなった。