「自分は社会の底辺にいる」＝谷内容疑者、容疑認める―女子高生刺殺・埼玉県警

　さいたま市桜区のマンションで高校１年手柄玲奈さん（１５）が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された谷内寛幸容疑者（２５）が容疑を認め、「虐待を受け性格がゆがんだ。自分は社会の底辺にいる」などと供述していることが３０日、埼玉県警への取材で分かった。またＤＮＡ型鑑定で、同容疑者の長ズボンと、現場から押収された凶器の包丁に付着していた血痕が、手柄さんと同容疑者のものだったことも新たに判明した。

　県警によると、谷内容疑者は逮捕後、黙秘を続けていたが、一転して「制服を着た女子高校生を包丁で殺した」などと容疑を認めた。事件当日、会社の寮を出てから通行人を装って現場付近を歩き回り、襲う相手を探していたなどとも説明しているという。

　スマートフォンの解析などから、谷内容疑者と手柄さんの間には接点がなかった。県警は同容疑者が、偶然通りかかった手柄さんを刃物で襲撃したとみている。