求人1.25倍、2年連続低下=物価高響く、失業率は2.5%―24年度

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2025年05月02日 09:01  時事通信社

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東京・品川駅の通路を通り過ぎる通勤客ら(資料・AFP時事)
 厚生労働省が2日発表した2024年度平均の有効求人倍率は1.25倍と、前年度比0.04ポイント低下した。前年度を下回るのは2年連続。企業の人手不足感は強いものの、物価高による原材料費高騰などの影響で求人を控える動きが出た。総務省が発表した労働力調査によると、24年度平均の完全失業率は2.5%と前年度比0.1ポイント低下した。

 有効求人倍率は全国のハローワークで仕事を探す1人に対し何人分の求人があるかを示す。厚労省は雇用情勢の先行きについて「コロナ禍前の水準を完全には回復できていない中、トランプ米政権の高関税政策や物価高の影響で不透明感が強まっている」と指摘。足元では企業の採用姿勢に慎重さも見られるという。

 一方、24年度の完全失業率は2年ぶりに改善した。完全失業者数は前年度比3万人減の175万人。賃上げで転職を控える動きが広がり、リストラなど不本意な離職も減少した。全就業者数は6793万人と過去最多となり、このうち女性は最大を更新した。

 同時に発表された25年3月の有効求人倍率(季節調整値)は前月を0.02ポイント上回る1.26倍で2カ月ぶりに上昇した。3月の完全失業率は前月比0.1ポイント上昇の2.5%で5カ月ぶりに悪化した。定年や雇用契約の満了での離職が増えた。 

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  • 移民入れる前提が崩壊しとるがなw
    • イイネ!3
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