
アメリカのトランプ大統領は6日、ホワイトハウスにカナダのカーニー首相を招き、初めて対面での会談に臨みました。
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カナダ・カーニー首相「カナダは売り物ではない」アメリカ・トランプ大統領
「ご存じのように数日前、彼はカナダで大きな選挙に勝利しました。おそらく彼にとって最大の出来事だったと思います」
カナダ・カーニー首相
「サンキュー、ミスタープレジデント。実はハラハラしながら見ていました」
和やかな場面もありましたが、トランプ大統領は「51番目の州になるべき」との主張について…
トランプ大統領
「カナダ国民にとっては、大規模な減税になると思う。軍隊も無料になるし、医療費も大幅に削減される。多くの利点があります」
「カナダとは仲良くやっているので、素晴らしい結婚になると思う」
自分は根っからの不動産開発業者だとしたうえで、カーニー首相の目の前で「カナダにとってその方がいい」と話しました。
カーニー首相
「ご存じのように、不動産で決して売却してはならない場所があります」
トランプ大統領
「その通り」
カーニー首相
「私たちは今、そのひとつに座っています」
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これに対しカーニー首相は「カナダは売り物ではない」と述べ、協力関係を再び築くことが大切だと訴えましたが…
トランプ大統領
「いずれ分かるだろう。“絶対にない”とは言い切れない」
出水麻衣キャスター:
トランプ大統領の「51番目の州にするぞ」というお決まりフレーズが出た今回のカナダ・カーニー首相との対面でしたが、カーニー首相は終始冷静に対応している印象でした。
トランプ大統領はディールが好きで、金銭的なインセンティブを求めます。そこで、カーニー首相は「We are the largest client(我々は最大の顧客)」という言葉を使っていました。
なかなか外交の場で自国のことを「顧客」と扱うことはありません。しかし、2024年のカナダにとって、アメリカはメキシコに次いで2番目の貿易相手国で、アメリカにとっては最大の輸出相手でした。
カナダはアメリカに対して、「私達は有益である」とアピールした形の会談だったのではないかなと思います。