警察のストーカー対応には“ガチャ性”川崎事件受け被害芸人が経験談「ハズレ→ハズレ→アタリ」

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2025年05月09日 08:24  日刊スポーツ

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芸能社会ニュース

お笑い芸人の九月(32)が、8日放送のAbema報道番組「Abema Prime」に出演。川崎市で起きた死体遺棄事件をめぐり、自身のストーカー被害について相談した際の警察の対応について経験談を語った。


番組では、川崎市の住宅で岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)の遺体が見つかった事件で、元交際相手の白井秀征容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕された事件を特集。白井容疑者が行ったストーカー行為に対し、被害者が昨年12月に9度通報した際に、警察が警告などを発しなかったことなどの対応に対し、遺族や世間から批判が出ていることを伝えた。


九月は、21年に、ライブ告知に対して自傷行為画像を投稿されたり、殺害予告を受けるなど、芸人として活動休止を検討せざるを得ないほどのストーカー被害を受けたことがあることが紹介された。「僕は警察署に三つ行ったんですね」と、被害が続いていた翌22年夏に、都内の警察署3カ所に相談したことを説明。フリップでは、1、2軒目に訪れた警察署の対応が「ハズレ」、3軒目で相談した警察署の対応が「アタリ」だったことが記された。


「一番最初に行った警察署では『芸人として人前に出ているからには、変なファンが付くだとか、いろんな人に見られるのは当たり前だから、それはお兄さんが警戒してないのが悪いんじゃないの?』みたいな、結構これはひどいな、という風な扱いを受けた」と語った。司会の平石直之アナウンサーに「むしろ、説教されるぐらいの具合になって、言い争いになっちゃったみたいですね」と補足されると、九月は「そうですね、僕も、それはさすがに違うんじゃないですか、みたいに言い返したんですが、うまいこと取り合ってもらえず」と振り返った。


続けて「さすがにこの警察署、もしくはこの警察官の方が、相性なのか何なのか良くなかったんだろうと思いまして、別の警察署に行ってみようと思いまして、2つめの警察署に行ったんです」と語ると「そこでは、『結構大変だね、ひどいことになっているね、殺害予告とか来たら怖いよね。まあ、こういう時は、温かいモノでも飲んで、落ち着くのがいいよ』みたいな感じで、聞いてはもらえたんですけど、友達に(相談を)言ったぐらいの感じのリアクションだったんです」と、2カ所目の警察の対応も明かした。


ただ、3軒目で変化が。「これなら警察という専門機関に行った意味はあまりないかなと思いまして、もう1軒、行ってみようと思いまして、3つめ、別の警察署に相談に行ったところ、事件の概要を言った時点で、警察官の方がぞろぞろ4、5人出てきまして、『インターネット系は私が専門です』だとか『パトロールは行います』だとか『芸人としてのライブ活動の再開に関しては、私の方からアドバイスができます』だとか、何人かチームが生まれた感じになって、そこでトントンと解決に進んだ」と回想。フリップで、ライブ会場周辺のパトロールや、加害者への厳重注意が複数回行われたことも記された。九月は「警察署への相談というのは“ガチャ性”みたいなものがあるんだなと思いましたね」とまとめた。


スタジオから、警察署ごとの管轄があるのでは、との質問が出ると、九月は「僕の場合は、ライブでいろんな会場を回るので、ライブ会場ごとに(最寄りの管轄署に)行けるは行けるんですよ。ここでライブをする時に襲われるかもしれない、みたいな言い方をすることで、いろんなところを回りました」と説明した。


元埼玉県警捜査1課刑事の佐々木成三氏は「残念ながらあるかもな、という感じです」と対応の差がある“ガチャ”の状況を解説。「例えば、相談を受けた警察官のレベルですね。その時に危険を察知できる刑事なのか、知見がない刑事なのか、これによって処理結果が変わってしまうというのは残念ながらある」とした上で「ただ、この相談内容を本部に連携していくと、1人の警察官の主観で判断しないようにはなっている」とも説明した。

このニュースに関するつぶやき

  • これは実際にあって聞いた話。DV→救急車+警察がきたものの、意識もあるし問題ないで=民事不介入で終わりの事例でも、帰り際に怪しいというカンから刑事が妻の方に耳打ちするケースもある。
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