閣議後記者会見で随意契約による政府備蓄米の申し込み状況を説明する小泉進次郎農林水産相=27日午前、東京都千代田区 農林水産省は27日、随意契約による政府備蓄米の申し込み状況を公表した。同日午前9時時点で、楽天グループなど19社が備蓄米計9万824トン分の買い入れを申請。各業者の申込数量は10〜1万5000トンだった。2022年産米と21年産米が売り渡しの対象で、申し込みの94%は22年産米に集中した。22年産米20万トンのうち約43%の申込枠がすでに埋まった。
同省は26日に申請の受け付けを開始した。1万トン以上の発注をしたのは計5社。ドラッグストア大手のサンドラッグが1万2866トン、ディスカウントスーパーのオーケー(横浜市)が1万500トン、楽天が1万トンなど。
小泉進次郎農水相は27日の閣議後記者会見で、早い業者には29日にも引き渡しが可能との見通しを示し、「6月1週目に店頭に並ぶめどが見えてきた」と述べた。