【爆発の瞬間】「いきなりミサイルが飛んできたような…」防犯カメラ映像　東京・江戸川区の工事現場　地中のガスボンベ損傷しガスに引火か　男女10人けが　マンションなど38棟被害

きょう午前、東京・江戸川区の工事現場で爆発が起きました。10人がけがをし、38棟に被害が出たこの爆発の瞬間映像からは、衝撃の強さが見えてきます。

爆発は午前9時半すぎに起きました。

「避難してください、下がってください、下がってください」
「いま爆発音がすごいです」

現場は江戸川区にある東京メトロ葛西駅近くで、当時、新築2階建て一軒家の工事が行われていました。アパートの外壁は壊れ、コンビニは看板も窓も吹き飛んでしまっています。

近くのアパート住人
「爆風ですよね、飛んできたわけではないですし。網戸も吹き飛んでいて」

アパートの一室では網戸が外れ、割れた窓ガラスが散乱していました。

近くに住む人
「いきなりミサイルが飛んできたような衝撃音。衝撃波でガラスが割れている状況」

近くで働く人
「ドンと、地震と同じでとても怖かった」

これは、爆発と同じ時間に記録された、現場から80メートル離れた工房の防犯カメラ映像。爆発の衝撃で粉じんが舞い、別のカメラには、揺れた直後に、驚いた人たちが外に飛び出してくる様子が捉えられていました。

窓ガラスが割れた会社の社長
「ガス爆発だろうなって思って。そのあと2、3回爆発があった」

消火活動中にも爆発音が相次ぎました。この20秒後にも…。

火はおよそ4時間後に消し止められましたが、この爆発で男女10人がけがをしました。また、周辺のマンションなどあわせて38棟がガラスが割れるなどの被害を受けたということです。

警視庁によると、工事現場で穴を掘った際に重機が地中にあったガスボンベを損傷し、その後、重機が当たった際に出た火花がガスに引火したとみられるということです。

工事現場の男性作業員は「掘っていたら白い煙が出てきて、危ないと思って逃げたら爆発した」と説明していて、警視庁が原因を調べています。

現場で取材をしている高柳アナウンサーに最新情報を伝えてもらいます。

東京・江東区葛西駅から歩いて3分ほど、爆発が起きた現場の目の前から中継でお伝えしています。10分ほど前に規制が一段階解かれ、爆発が起きた現場から5メートルほどの距離まで近づくことができました。

そして、目の前の重機は黒く焼け焦げてしまっているのがご覧いただけます。タイヤもパンクしてしまっています。

爆発から6時間ほどが経ちましたが、まだ焦げ臭いにおいが立ち込めています。奥のアパートは10部屋ほどありますが、すべての窓ガラスが割れてしまっています。

このうち、一室の方からお話を伺うことができました。爆発が起きる4分ほど前に「ガスが出ている、逃げろ」という声が聞こえたそうです。そこから数分が経ち、爆発が起きました。その時には、信じられないような大きな音と、その瞬間に窓ガラスが割れ、中の家具なども一気にぐちゃぐちゃになってしまったということです。

この現場だけではなく、半径100メートルほどにわたって広く被害が出ています。窓ガラスなどが割れてしまっているということで、原因の究明が進められています。

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