
スノーボード女子の第一人者、ソチオリンピック™銀メダリストの竹内智香(41、広島ガス)が29日、都内で会見を行い、2025-2026シーズンをもって現役引退することを発表した。
会見の序盤で竹内は「本日はお集まりいただきましてありがとうございます。今もなお、競技を続けて27年になります。本当にここまで長く夢を追いかけられる競技人生は感謝でしかありません」と話し、「今日お集まりいただいたのは、その長く続けた競技人生を2025年・26年シーズン、オリンピックシーズンをもって競技の世界から退くということをご報告させていただきたく、このような場を設けさせていただきました」と報告。26年2月のミラノ・コルティナ五輪への挑戦をもって、競技人生の集大成とすることを伝えた。
さらに「応援してくださる皆様、メディアの皆様、スポンサーの皆様、家族、友達、みんなと心を揃えて、あと1シーズン一緒に駆け抜けていきたいなと。私も皆さんからたくさんの力をもらって、あと1年頑張りきれるんじゃないか」とシーズン前での報告に至った気持ちを明かした。
竹内は02年の高校在学中にソルトレイクシティ五輪で初の五輪出場。以来、冬季五輪では6大会連続出場を果たした。07年から練習拠点をスイスに移し、14年のソチ五輪ではパラレル大回転で銀メダルを獲得。スノーボードで日本勢女子初のメダリストに輝いた。18年の平昌五輪では5位入賞。22年の北京五輪では決勝トーナメント1回戦で、転倒によるコース妨害と判断され、6度目の五輪は途中棄権となった。
昨シーズンは1月のW杯(スイス・シュクオル)にてパラレル大回転で3位。W杯での表彰台は、21年2月のパラレル回転(3位)以来だった。
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竹内は「私の中でもう一度アスリートとして24時間、自分のために時間を使って残りシーズン本気でもう1回、取り組み、勝ちにいきたいなと。北京オリンピックを目指して復帰した頃のような“楽しみたい”ではなくて、もう1回競技者として本気で勝ちにいくような取り組みをしたいと思っています」と、7度目の五輪に向け、決意を語った。