コメ価格、店頭で二極化=「2000円」備蓄米放出1週間

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2025年06月07日 08:01  時事通信社

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時事通信社

スーパーでコメの陳列棚を眺める客=6日午前、東京都江東区
 政府が随意契約で放出した備蓄米が大手スーパーなどの店頭に並んでから1週間が経過した。安さを求める消費者の心をつかみ、即完売する店が続出。大手コンビニでも取り扱いが始まり、全国に順次広がる。一方、通常のコメは依然として平均4000円台の高値が続き、価格が二極化している。

 「5キロ2000円」の備蓄米は飛ぶように売れ、先月末にいち早く販売した総合スーパーのイトーヨーカ堂は取り扱う196店で入荷待ち。流通大手のイオンもすぐに完売した。

 6日に東京都内のスーパーを訪れた客は「早く備蓄米が欲しい。本当は銘柄米が食べたいが、せめて3000円以下にならないと買えない」と切実な声を上げた。この店舗は備蓄米をまだ扱っておらず、棚には4000円台半ばのブランド米が並ぶ。

 安い備蓄米が行き渡ることで、コメ全体が値下がりするかが今後の焦点だ。農林水産省が2日発表した全国のスーパーの平均価格は5キロ当たり4260円。3週ぶりに値下がりしたものの、1年前の約2倍に高止まりしている。

 随意契約による備蓄米の放出に踏み切った小泉進次郎農水相は6日、「6月下旬から7月にかけて相当な量が出回っていく」との見通しを示した。ある小売り大手は「備蓄米が安定して店に供給されれば、銘柄米の価格は下がらざるを得ないだろう」とみている。

 備蓄米以外に安くコメを提供する動きも広がり始めた。ファミリーマートは1.5キロで1800円の国産コシヒカリなど2品を期間限定で300円引きにすると発表。イオンは民間輸入で調達した米国産100%のコメの販売を始めた。 

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  • JAと族議員が自分達の利益のために行った行為を刑事罰で終焉させて欲しいという個人の感想でございます<m(__)m>前農相はクソ野郎過ぎでございます。
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