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違法な状態で公道を走行すると知りながら、電動モーターで走るペダル付きバイク「モペット」を販売したなどとして、大阪府警が大阪市内の販売店の店主ら数人を道路交通法違反(整備不良など)ほう助の疑いで逮捕したことが25日、捜査関係者への取材で判明した。
モペットを公道で走らせるには、道交法でさまざまな条件が設けられている。府警は購入者が法令を守っていないにもかかわらず、店側が黙認していたとみている。
悪質な運転が相次ぐモペットを巡り、販売店側をほう助容疑で立件するのは異例。
捜査関係者によると、逮捕されたのは大阪市中央区のモペット販売店「G+EBIKE DOCTOR」の関係者ら数人。
モペットの車種のうち最高時速が20キロを超えるものは、道交法で原付きバイクやオートバイと同等に扱われる。運転免許が必要で、ナンバープレートやサイドミラーなどの備え付けが義務付けられる。
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しかし、この店では客が違法な運転をすることを認識しながらサイドミラーが設置されていない車両を販売したり、購入者がナンバープレートを設置していないことを黙認したりしていた疑いがあるという。
購入者が整備不良の車両を店から乗って帰っていたことなどが確認され、府警は店側に違法性の認識があったと判断した。
府警は23日に店舗を家宅捜索した。約10人の捜査員と国土交通省近畿運輸局の職員らが立ち会い、店で扱っているモペットの出力や規格などを確認しながら数台を押収した。【井手千夏、松原隼斗】
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