熱海土石流災害の追悼式で献花する遺族の小磯洋子さん=3日午前、静岡県熱海市 災害関連死を含め28人が亡くなった静岡県熱海市の土石流災害は3日、発生から4年を迎えた。被災地域にある市立伊豆山小学校で同市主催の追悼式が開かれ、参加者が黙とうをささげ、献花した。
午前9時に始まった追悼式には、鈴木康友知事と斉藤栄市長も出席。斉藤市長は「一日も早い復旧復興に向けて全力で取り組んでいく」と述べた。土石流発生の第一報が入った同10時28分、市内で一斉にサイレンが鳴り、被災者らが黙とうした。
娘=当時(44)=を亡くした小磯洋子さん(75)は「遺族にとっては災害がきのうのことのよう。なぜ死ななければならなかったのかというのは毎日考えている」と涙を流した。
土石流は21年7月3日発生。大雨が降った逢初川最上流部付近に造成された盛り土が流れ下った。川沿いの家屋など136棟が被害を受け、災害関連死1人を含め28人が犠牲になった。