

どうやらお義母さんは、数年前からヨウスケの元カノであるエミさんとネイルサロンを開いているそうなのです。共同経営をしていて、仕事上のパートナーという間柄らしく……。だから私のことを紹介しにくいというのがヨウスケの言い分です。

するとそのとき、ヨウスケが人影に気付いて「あっ」と声をあげました。そこには60代くらいの女性が立っていました。もしや、この人は……! しかしその女性は私の大きなお腹をチラリと見ると、顔をしかめて去って行きます。


スーパーへ買い物に来ていた私たちは、偶然お義母さんに会いました。ヨウスケが親に会わせることを渋っていたので、私は直接挨拶するチャンスだと思ったのです。しかし私の大きなお腹を見ると、あからさまに不快そうな表情をしました。さらに「お義母さんと呼ばれる筋合いはない」と言い放たれてしまったのです。
ヨウスケにはご両親への挨拶をずっと待たされていますが、もしかしたら結婚に反対されていたのでしょうか? あまりの冷たい反応に私は呆然と立ち尽くしてしまったのでした。
【第2話】へ続く。
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