ジェーン・バーキンのための特別な「バーキン」バッグ、日本人が15億円で落札

2023年に他界したフランスの女優ジェーン・バーキンが所有していた、オリジナルの「バーキン」バッグが、約14億9000万円で落札された。

フランスの高級ブランド・エルメスが、バーキンのために特別にデザインしたこのバッグは、先週フランス・パリで開催されたサザビーズの「パリ・ファッション・アイコンズ」オークションに出品され、9人のコレクターによる激しい競り合いの末、日本人コレクターが落札したという。

この落札により、2021年に約7500万円で落札されたエルメスの「ホワイトヒマラヤ・ニロティカス・クロコダイル・ダイヤモンド・レトゥールヌ・ケリー28」を抜き、ハンドバッグとしてはオークション史上最高額を記録した。

さらにこのバーキンバッグは、2024年12月に約48億円で落札された、1939年の映画「オズの魔法使」でジュディ・ガーランドが履いていたルビーの靴に次ぐ、史上2番目に高価なファッションアイテムとなった。

「バーキン」バッグの誕生は1981年に遡る。当時のエルメスのアーティスティック・ディレクター、ジャン＝ルイ・デュマが、飛行機内でバーキンが籐のバスケットから持ち物を落としたのを目撃したことをきっかけに、機能性とファッション性を兼ね備えたバッグの必要性を感じ、1985年にバーキンの名を冠したバッグが誕生した。

2023年に76歳で他界したバーキンは、1994年、このオリジナル・プロトタイプを仏エイズ患者支援団体「アソシエーション・ソリダリテ・シダ」の資金集めのためにオークションへ寄贈していた。

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