【阪神】22年まで在籍の藤浪晋太郎がDeNAへ　虎戦士の反応は？藤川球児監督「切磋琢磨して」

藤浪よ覚悟！　元阪神でマリナーズ傘下、3Aタコマを退団した藤浪晋太郎投手（31）のDeNA入りが16日、正式発表された。大阪桐蔭から12年ドラフト1位で阪神に入団して57勝を挙げ、22年オフにポスティングでメジャーに挑戦。3年前の友が今日の敵となる阪神ナインは対戦を心待ちにしつつ、打倒藤浪に闘志を燃やした。虎が2年ぶりのリーグ制覇をつかむためにも、倒さないといけない相手になる。

　　　◇　　　◇　　　◇

藤浪のDeNA入団が正式発表された。同じセ・リーグのライバル球団で、今季はまだ11試合の対戦がある。現役時代に5シーズンをともにした藤川監督は「（互いに）切磋琢磨（せっさたくま）して、やってくれればと思います」と白熱の好勝負展開を期した。

21年の新人年から2年間、チームメートだった佐藤輝は「本当にいいピッチャーなので、負けないように頑張ります」と早くも気合十分。4年間同僚で同学年の近本は「対戦できるなら楽しみです」と対戦を心待ちにした。紅白戦などでも対戦し、パワフル投球のすごみを知る。藤浪と入れ違い入団の森下は「球が速くて、できれば対戦したくないです」と苦笑いしつつ「でも、することになれば頑張ります」と引き締めた。

バッテリーを組むことが多かった梅野は目を輝かせた。「連絡をもらった。そういうところをしっかりしてくれる人間。負けられないけど野球人としては、どういう姿を見せていくか楽しみ」。もちろんこれからは強敵になる。「ある程度、制球が固まってくると、そう簡単に打てるピッチャーじゃない」。手ごわさも知っているだけに警戒を強めた。

デュプランティエは意外な縁を明かした。昨年、メッツ傘下3Aでチームメート。「開幕戦の前に国歌を聴くとき、隣に立っていて、彼が自分に対してではないけど、英語で『So cold，　please hurry（寒すぎる、早くしてくれ）』と言ったのがすごく面白かった」。日本に興味を持つきっかけとなった1人だけに、NPBでの投げ合い実現が待ち遠しいようす。「日本の野球だけじゃなく、生活の形も楽しそうだなと興味が湧いた。会えるのを楽しみにしているよ」と胸を躍らせた。

阪神VS藤浪。果たして初対戦はいつ実現するのか。藤浪も特別な思いで古巣戦に臨んでくるだろう。阪神が2年ぶりの栄光をつかむために、倒すべき存在になった。【塚本光】

▽阪神岩崎（藤浪と9シーズンプレー）「頑張ってほしいなと思います、阪神戦以外で。会いたいですね」