【DeNA】東克樹、エース道ひた走る球団27年ぶり3年連続2桁「いつも」の投球でリーグ最速10勝

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2025年07月21日 19:32  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

中日対DeNA 3回裏、力投するDeNA先発の東(撮影・森本幸一)

<中日0−1DeNA>◇21日◇バンテリンドーム



DeNA東克樹投手(29)がエース道をひた走る。今季初の中5日で疲れも見え始めた8回2死一、二塁。最大のピンチで中日上林にこの日最速148キロツーシーム。二ゴロに仕留めてガッツポーズを見せ、「試合を決定づける大きな場面だった。気合を入れて投げました」と三塁を踏ませずに8回5安打無失点。前半戦最終戦でリーグ最速で10勝目に到達した。


今季は開幕前から「3年やって本当のエース」と口にしてきた。自主トレ中から出力を上げるべく投球フォーム改造も、持ち味の制球が乱れるとすぐにやめた。序盤は中7日以上と登板回数も多くなかったが、終わってみれば10勝。球団では27年ぶりの3年連続2桁勝利となった。


どんな「1勝」にも誰かの思いを背負う。自身4連勝が始まった1日中日戦は大原チーフ投手コーチの誕生日翌日。試合前ミーティングでウイニングボールをねだられると、7回2失点で7勝目を挙げ、サインを書いてプレゼントした。8日の記念球は前日に生まれたばかりの飯塚ゲームアナリストの第2子へ、15日は誕生日の宮城へ。同僚たちにボールと笑顔を届けてきた。この日の記念球は東の元へ。「いつものように飾ります」。いつも、と言えることが何よりのエースたる証しだ。【小早川宗一郎】


▼東がセ・リーグ10勝一番乗りで3年連続2桁勝利をマークした。DeNA投手のセ・リーグ10勝一番乗りは62、64年秋山、70年平松、78年斉藤明、85年遠藤、93年野村、14年井納に次いで7人、8度目になる。これで東は中日戦に23年4月30日から10連勝。DeNA投手の同一カード10連勝以上は61〜62年秋山の中日戦12連勝、84〜86年遠藤のヤクルト戦11連勝、97〜00年三浦の阪神戦10連勝に次いで4人目。

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