渋谷陽一さん 洋楽ロック専門誌「ロッキング・オン」を創刊した音楽評論家の渋谷陽一(しぶや・よういち)さんが14日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。74歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。
19歳だった1971年に音楽評論家として活動を始め、翌年、ロッキング・オンを創刊。86年に邦楽ロック専門誌「ロッキング・オン・ジャパン」を立ち上げた他、2000年からは国内最大規模の音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」をプロデュースして毎年開催するなど、批評活動や興行面から日本のロック系音楽の普及と興隆をけん引した。
NHK―FMの番組「サウンドストリート」などでラジオDJとしても親しまれた。出版やイベントの企画制作などを行うロッキング・オン・グループの会長を務めた。
同グループによると、23年11月に脳出血を発症し、療養を続けていた。