


「もう引っ越ししかないよね」リホにそう言われてビックリする。そんな大げさな……。「そんなこと簡単にできないよ。家賃もかかるし、子どもたちだって環境が変わってしまうだろ?」けれどリホは真剣に考えているようだった。


リホはリビングのドアを勢いよく閉め、玄関から出て行ってしまった。ケンカのときはだいたいこうだ。ため息をついていると、リビングのドアが静かに開いた。俺たちが騒いでいるのを聞きつけ、2階からタカアキさんが下りてきたようだ。


タカアキさんがこの家で暮らすのなら、これ以上の同居生活はムリだと言い出したリホ。引っ越したいと言うが、俺からしてみたらそれも現実には難しい。ケンカになり、リホは家から出て行ってしまった。そこへケンカの原因であるタカアキさん本人が現れた。
実は俺のタカアキさんへの気持ちは、初対面のときからだんだん変化してきている。タカアキさんの人柄を知るにつれ、母が幸せなら結婚もありなのかもしれないと思いはじめているのだ。
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原案・ママスタ 脚本・ササミネ 作画・金のヒヨコ 編集・井伊テレ子