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水戸市南町の路上で28日夜に複数の通行人が刃物で襲われるなどして負傷した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された容疑者が、刃渡り約50センチのアウトドア用刃物を左右の手に1本ずつ持っていたことが茨城県警水戸署への取材で判明した。容疑者はさやに入ったサバイバルナイフのような刃物も2本持っており、水戸署は4本とも現場で押収した。いずれも殺傷能力が高く、水戸署は強い殺意を持って切りつけたとみて調べている。
現行犯逮捕されたのは近くに住む職業不詳の塩原弘和容疑者(48)。事件では20〜70代の男女6人が10分以内に次々と襲われて負傷し、うち70歳と65歳の男性2人は重傷を負った。いずれも命に別条はない。
現場は水戸市の中心部。水戸署によると、塩原容疑者は飲食店などが建ち並ぶ裏道で2人に切りつけた後、表の国道50号まで約50メートル移動し、4人を襲った。手に持っていた刃物には2本とも血液が付着していた。「私を止めに来た人を切りつけた」などと供述しており、水戸署は無差別に襲ったとみている。塩原容疑者が顔全体を覆っていたゴーグル付きのマスクも現場から押収された。
塩原容疑者は現場近くのマンションで1人暮らし。約10年前、県警に「誰かにつきまとわれている。誹謗(ひぼう)中傷されている」などと相談していた。【斉藤瞳】
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