神戸地検から任意の事情聴取を受けたとの報道を受け、取材に応じる斎藤元彦兵庫県知事=8日午前、兵庫県庁 兵庫県の斎藤元彦知事(47)が、昨年11月の知事選でPR会社に選挙運動の対価を支払ったとして告発され、公選法違反(買収)容疑で書類送検された問題で、神戸地検が斎藤氏から任意で事情聴取をしていたことが8日、関係者への取材で分かった。地検は今後、起訴の可否を慎重に判断する。
斎藤氏は知事選で広報戦略立案などをしたPR会社に報酬として71万5000円を支払った疑いが持たれている。弁護士らが斎藤氏を公選法違反の買収、会社社長を同被買収の疑いで告発し、県警は6月に2人を各容疑で書類送検していた。
斎藤氏は8日午前、県庁で取材に応じたが、聴取の有無については「コメントは差し控える」と明言せず、容疑についても「選挙は適法、適切に対応したという認識に変わりない」と従来の説明を繰り返した。