【阪神】原口文仁が現役引退、ステージ3の大腸がん克服して主力級の活躍/がんからの復活例

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2025年09月29日 11:43  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

19年6月9日、阪神対日本ハム サヨナラ打を放ちお立ち台でヒーローインタビューを受ける原口

阪神は29日、原口文仁内野手(33)が今季限りで現役を引退すると発表した。


19年にステージ3の大腸がんという試練を乗り越えて復活した不屈の男。10月2日のシーズン最終戦(対ヤクルト、甲子園)が引退試合になる。


19年1月に大腸がん手術。同6月に復帰し、最初の打席で適時二塁打。5日後の甲子園で代打サヨナラ安打。同年の球宴にプラスワン投票で選出されると2試合連続で本塁打。判明から5年の24年1月に「完治」を報告した。


<がんから復活した主な例>


◆アルトマン(ロッテ)


ロッテの主砲として活躍していたが、7年目の74年に大腸がんにかかり途中帰国。徹底した摂生で体調を戻し、翌75年からは阪神でプレー。12本塁打を放ち、健在ぶりを見せた。


◆岩下修一(オリックス投手)


1年目から1軍で活躍したが、2年目の01年7月に「血液のがん」といわれる急性骨髄性白血病で入院。約4カ月間の抗がん剤治療などで回復し02年に復帰。06年まで現役を続けた。


◆赤松真人(広島外野手)


広島時代の16年12月に初期段階の胃がんが判明し、17年1月に胃の半分ほどを切除。半年後の同7月に3軍合流。18年3月に2軍戦で試合復帰。この年はウエスタン・リーグ55試合に出場した。翌19年限りで引退。発病後の1軍出場は引退試合の1試合だけだった。


◆王貞治(ソフトバンク監督)


06年6月に胃がんが見つかり、7月に胃の全摘手術。長期で監督業を休む珍しいケースとなった。体に負担が少なく、内視鏡治療と開腹手術の中間に位置づけられる「腹腔鏡手術」。年明け07年1月の新人合同自主トレ視察から復帰し、2月のキャンプでは初日から指導を行った。08年シーズンまで監督を続けた。

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