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安倍晋三元首相(当時67歳)が2022年7月、参院選の応援演説中に銃撃され死亡した事件の裁判員裁判で、奈良地裁は2日、公判の全日程が決まったと発表した。事件では殺人罪などで山上徹也被告(45)が起訴されており、10月28日の初公判から計18回の審理を経て、26年1月21日に判決が言い渡されるとしている。
地裁によると、10月28日から週に1〜3回のペースで審理を行い、12月18日まで続く見通し。初公判は午後2時から、判決期日は午後1時半からで、その他の期日は午後1時10分に開廷するという。地裁は9月に第7回期日までの日程について公表していた。各期日の審理内容は明らかにしていない。
関係者によると、山上被告は、母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)にのめり込んだことで家庭が崩壊し、教団とつながりがあると考えた安倍氏を標的に選んだと供述しているとされる。
弁護側は公判で、教団による類例のない「宗教被害」を示した上で山上被告が置かれた境遇を説明したいとして、宗教学者や山上被告の母親らの証人尋問を求めているという。検察側は、山上被告が使った手製銃の殺傷能力や公衆の面前で事件を起こした危険性を明らかにするとして、捜査に関わった警察官らを証人申請しているという。
起訴状によると、山上被告は22年7月8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、安倍氏の背後から手製銃を発砲し、殺害したとされる。【田辺泰裕】
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