米オープンAIのロゴマーク 【シリコンバレー時事】米オープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)は3日、提供を始めたばかりの新たな生成AI(人工知能)動画アプリ「Sora(ソラ)」について、著作権に配慮して修正する方針を表明した。同アプリの公開直後から、利用者が「ドラゴンボール」や「鬼滅の刃」などの作品のキャラクターを登場させた動画を多数生成・公開しており、著作権を巡る懸念が相次いでいた。
ソラは、オープンAIが9月30日に米国などで提供を開始。利用者が文章で指示を与えれば、高精細な動画を簡単に生成し、公開できる。米メディアによると、キャラクターなどの著作物に関しては、著作権者が拒否を申し出ない限り無断で生成できる「オプトアウト方式」を採用していた。
アルトマン氏は声明で、日本のコンテンツに言及しつつ、キャラクターの生成について、権利者の許諾が必要な「オプトイン方式」に近い管理機能を提供すると表明。キャラクターの生成を許す著作権者に収益を分配する仕組みも導入すると述べた。