坂口志文・大阪大栄誉教授のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まり、喜ぶ兄の偉作さん(前列左から2人目)ら=6日午後、滋賀県長浜市 ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった坂口志文・大阪大栄誉教授(74)の出身地、滋賀県長浜市では6日午後、パブリックビューイング(PV)が行われ、家族や同級生らから祝福と喜びの声が上がった。
会場の長浜市役所では、坂口さんの兄や同級生ら約20人が授賞者発表の様子を見守った。緊張に包まれた空気の中、坂口さんの名前が読み上げられると、歓声と拍手が湧き起こった。
坂口さんの兄、偉作さん(76)は「喜びというか、驚きというか複雑に入り交じった感じ」と笑顔。昨年に104歳で亡くなった母親も朗報を待ちわびていたといい、墓前に「あすにでも報告したい」と語った。
高校時代の同級生という木全正顕さん(75)は「やっとおめでとうと言える日が来た。本当にうれしい限りです」と喜びをあらわに。若い研究者の「支えにもなっていただきたい」と期待を込めた。