
パレスチナ自治区ガザで拘束された人質のうち、新たに4人の遺体が返還されました。遺体の返還は遅れていて、イスラエル側からは「合意に反する」との声もあがっています。
イスラエル軍は15日、人質4人の遺体がイスラエルに入ったと発表しました。
生存する人質は全員が解放されましたが、いまも20人の遺体が残っているとみられ、カッツ国防相は「いかなる遅れも重大な違反となり、適切な対応がとられることになる」と警告しています。
ガザ地区では停戦が続いていますが、アルジャジーラによりますと14日、イスラエル軍の攻撃で6人が死亡しました。軍は合意した撤退ラインまで下がっていますが、「住民が部隊に接近したため」攻撃したとしています。
合意の存続が危ぶまれるなか、焦点の一つとなっているハマスの武装解除について、アメリカのトランプ大統領は、改めて圧力をかけました。
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アメリカ トランプ大統領
「彼ら(ハマス)は武装解除するだろう、自ら約束したからだ。やらなければ、我々が解除させる」
トランプ氏は14日、ハマス側が武装解除に応じない場合、強制的に「解除させる」と話しました。
ガザの和平計画をめぐっては、戦闘の停止などの「第1段階」でイスラエルとハマスが合意。ただ今後、「第2段階」が順調に進むかは不透明な情勢です。
また、イスラエルのネタニヤフ首相もハマスに対し、武装解除を求めました。
イスラエル ネタニヤフ首相
「トランプ大統領は(武装解除しなければ)『地獄を見る』と言ったのだ。そうはならず、平和裏に進むことを願う」
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ネタニヤフ首相は14日、アメリカCBSテレビで、合意内容が履行されない場合は強制的な武装解除が選択肢になると示唆しました。