傍聴の女性「被告の成育歴の悲惨さ、気の毒」 元首相銃撃初公判

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2025年10月28日 21:53  毎日新聞

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毎日新聞

奈良県警奈良西署から移送される山上徹也被告=奈良市で2023年2月14日午前10時14分、滝川大貴撮影

 日本の元最高権力者が聴衆の面前で凶弾に倒れた前代未聞の事件の審理が28日、奈良地裁で始まった。山上徹也被告(45)は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みを動機に挙げており、被告と同様に親の信仰に苦しむ「宗教2世」も真相解明に関心を寄せる。冒頭陳述で、検察側は「悪質性」、弁護側は「心の葛藤」を強調しつつ、2022年7月8日に至る経緯を明らかにした。


 公判が始まる前の28日午前、奈良地裁から1キロほど離れた奈良公園には一般傍聴席の抽選券を求める人が全国から訪れた。地裁によると、傍聴席32席に対し、727人が抽選に臨んだ。抽選に当たって傍聴した人からは、山上徹也被告の成育歴に同情したり偏った考えに左右されない審理を求めたりする声が聞かれた。


 奈良県王寺町の70代女性は「被告の成育歴の悲惨さを気の毒に思った。社会が被告の罪の背景を認識することが大事だ」と話した。


 京都市の主婦(43)は、青葉真司死刑囚が殺人などの罪に問われた京都アニメーション放火殺人事件の公判も傍聴したことがあるという。「山上被告は、冗舌だった青葉死刑囚と正反対だった。山上被告は感情を出さず、達観しているように見えた」


 今回の公判を巡っては、結果の重大性を鑑みて重い刑を求める傍ら、被告の成育歴から情状面での配慮を求める意見も出されている。兵庫県西宮市の無職男性(74)は「裁判員には極端な考えによらずに、しっかり審理してほしい」と注文をつけた。


 教団を長年取材してきたジャーナリスト、鈴木エイト氏は「(テレビなどで報じられて)表に見えているだけの凶悪事件として処理されないよう(弁護側が求めた)証人が全て採用されたことに安堵(あんど)している。公判では事実を全て出してもらった上で、それに見合った量刑を判断してほしい」と語った。【望月靖祥、小坂春乃、梅山崇】



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