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今季、国内フリーエージェント(FA)権を取得した阪神近本光司外野手(30)がフラットな姿勢で重大な結論を導く。「本当に終わったばかりなので。まだちゃんと考えていないし、考える時間もなかった。しっかり自分の意思で、残りの野球人生、しっかり自分で主体的に決めていきたいです」。権利を行使するか否かも含め、熟考する。
2年ぶりの日本一は逃したが攻撃の起点として奮闘。7年目もフル回転で終えた。「やることはやったと思っている。今までやってきたことは間違いではない。相手の勝ちを受け止めて、僕らは負けたなって」と前を向いた。
地元兵庫・淡路島出身。社、関学大、大阪ガスを経て18年ドラフト1位で地元球団へ。1年目の盗塁王から7年連続でタイトルを獲得し、球界の顔になった。理事を務める一般社団法人「LINK UP」活動も充実。そこで接する子どもには経験談をもとに「視野を広く持つ」「自分で決める」ことの大事さを説いてきた。FAについてもすべての可能性を排除しない。球団とは長らくコミュニケーションをとり続け、互いの思いを共有してきた。球団側は昨オフにも複数年の大型契約を提示。引き続き、全力で慰留する方針だ。FA申請は今日31日から土日をのぞく7日間。阪神は大山同様にFA宣言した上での残留を認めている。まずは行使するか否か。最初の決断が迫っている。
◆近本光司(ちかもと・こうじ)1994年(平6)11月9日生まれ、兵庫・淡路市出身。社−関学大−大阪ガスを経て18年ドラフト1位で阪神入団。プロ1年目にセ・リーグ新人最多記録の159安打。盗塁王6度、最多安打1度、ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞4度。23年の日本シリーズではMVP。171センチ、70キロ。左投げ左打ち。
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