
■4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 王者 井上尚弥 3ー0(判定勝ち) 挑戦者 中谷潤人(2日、東京ドーム)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(33、大橋)が、挑戦者の中谷潤人(28、M.T)に3−0の判定勝ちを収め、史上最多となる7度目の防衛に成功した。世界戦の連勝記録も「28」に伸ばし、通算成績も33戦全勝とした。
試合後、リング上でインタビューを受けた井上は「本当に今日は応援ありがとうございました」と絶叫し、「今夜勝つのは僕ですという戦いを実行しました」と喜んだ。対戦した中谷に対しても「本当に気持ちの強いファイターです」と敬意を表し、「中谷選手はパウンドフォーパウンドにランキング入りする選手だからこそ、今日この勝ちに価値があると思います」と胸を張った。
32戦全勝同士の一戦は第1ラウンド(R)、互いにガードを固め、あまり手を出さず様子見、第2Rも、井上は左のジャブ、中谷は右のジャブでけん制し合って終わった。足を使わず、リング中央で対峙する2人。第4R序盤には井上のパンチが中谷の顔面を捉える。中盤で互いの大きなパンチが空を切ると、会場からはどよめきが上がった。
まれに接近戦になるが、互いに有効打がないままラウンドを重ねていく。2人の体には徐々に汗も浮かぶ。迎えた第7R、井上のジャブやストレートが、中谷の顔面を捉えた。しかし、中谷も笑みを浮かべる余裕を見せ、互いに一歩も譲らない。
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第8Rに入り、距離を詰めて打ち合う2人に会場から歓声が上がる。終盤には中谷が攻め込むが、そのパンチは空を切る。第9R、井上が左ジャブを的確に当てれば、中谷も強打を当てるなど、一進一退の攻防が続いた。
第10R、ロープを背にした井上がラッシュを見せると、中谷も連打を返す。終盤には偶然のバッティングにより、中谷の左まゆの上から出血するアクシデント。第11R、井上は鉄壁の防御を見せ、中谷のパンチをかいくぐって、逆にアッパーを浴びせるなど、試合を有利に進めた。第12Rでも決着がつかず判定となったが、3人のジャッジは116−112、115−113、116−112の3−0で、井上が勝利した。

