【とっておきメモ】阪神高橋遥人の背中押す野球の神様 体が拒絶反応起こす地獄乗り越え「感謝」

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2026年06月28日 19:42  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

広島対阪神 阪神先発の高橋遥人(撮影・加藤孝規)

<広島3−12阪神>◇28日◇マツダスタジアム


歴史的な10連勝となった阪神高橋遥人投手(30)は、節目に合わせてありったけの感謝を口にした。援護してくれた仲間に頭を下げるとともに「思ってもいないような成績。たくさん投げられているのは体を見てもらっている人たちのおかげです。手術してくれた先生、入院時の看護師さんも。本当にみんなに感謝したいです。投げられていることに」と苦しい歩みを思い返した。


地獄を見ていた。20年から21年にかけて左手の中指に力が入らない症状が悪化。ショッキングな記憶が残る。「一番ひどい時はボールもめちゃくちゃ選んでいた。ちょっとしたサイズ感で、これ握りづらいな、とか。試合では選べないんですけど…」。新球を握った瞬間に「このボールは投げられない」と、普通は気づかないミクロの個体差に体が拒絶反応を起こしたという。指先の感覚が狂っていたのはもちろん、メンタルの不安が大きかった。


前腕部にある尺骨が生まれつき長く、手の神経を圧迫していたのが原因と分かったのは、だいぶあと。尺骨を切って短縮するという球界では異例の大手術を受け、長年の苦しみから解放された。味わってきたすべての苦しみは今の輝きに収れんされている。「勝負の運が向いてくれたことはすごくうれしいこと」と藤川監督もほほえんだ。野球の神様は、折れずに険しい野球道を歩んできた男の背中を、優しく押してくれている。【柏原誠】

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