建物が激しく損傷した「イオンモール熊本」=28日午後、熊本県嘉島町 熊本県内で最大震度7を観測した地震で、警察や消防、自衛隊は29日も安否不明者の捜索を続けた。被災したイオンモール熊本(嘉島町)と日本製紙八代工場(八代市)で多数が安否不明となり、うちイオンモールで2人の死亡が確認された。県内では多数の救助要請が相次いだが、被害の全容は明らかになっておらず、県災害対策本部が確認を急いでいる。
地震は28日午後4時27分ごろ起きた。熊本県熊本地方を震源とし、宇城市と氷川町で震度7、八代や熊本両市などで同6強の揺れを観測した。
県災対本部によると、イオンモール熊本では約200人が建物から避難した後に爆発が起き、2階部分が崩落。閉じ込められた8人が救助されるなどしたが、このうち20代の女性2人が死亡、1人が心肺停止の状態という。建物内部に取り残されている人が他にもいるといい、呼び掛けに反応があった箇所を中心に捜索が行われている。
日本製紙八代工場でも煙突が倒壊し、11人が閉じ込められたという。うち2人は心肺停止の状態で救助され、残る9人が安否不明になっている。
多数の家屋が倒壊し、火災は宇城、八代、熊本3市で8件発生した。
避難者は36市町村で2180世帯4744人に上る。
宇城市や八代市、氷川町などの一部地域で断水し、甲佐町と御船町でも配水池の水位低下により断水すると見込まれている。停電は9市町の約3万7000戸に及んだ。最高気温が35度以上の日が今後も続くと予想され、熱中症への警戒が呼び掛けられた。
熊本県では2016年4月14日と同16日にも、それぞれ最大震度7の揺れを観測した。気象庁は、今回の地震発生後1週間程度は最大震度7程度の地震に注意するよう呼び掛けている。

爆発で建物が激しく損傷した「イオンモール熊本」に集まった警察官と消防隊員ら=29日午前、熊本県嘉島町

爆発で建物が激しく損傷した「イオンモール熊本」と周辺の道路=29日午前、熊本県嘉島町

爆発で建物が激しく損傷した「イオンモール熊本」と飛散したとみられるがれき=29日午前、熊本県嘉島町