朗読劇 READING WORLD ユネスコ世界記憶遺産 舞鶴への生還『約束の果て』公演直前取材会に登壇した(左から)豊永利行、下野紘 (C)ORICON NewS inc. 声優の下野紘、豊永利行が28日、都内で行われた「朗読劇 READING WORLD ユネスコ世界記憶遺産 舞鶴への生還『約束の果て』(再演)」公演直前取材会に登壇。2作続けて同じ役を日替わりで演じることになった関係を語った。
【写真】笑顔で手をふる緑川光&佐久間大介
豊永と下野は、2025年に上演された『約束の鎮魂歌(レクイエム)』でもダブルキャストを担当。今回も同じ役を日替わりで演じ、下野が28日、豊永が29日の公演に出演する。
豊永が「前回の『約束の鎮魂歌』の時も下野さんとダブルキャストで、今回もダブルキャスト」と切り出すと、下野は「ある意味、コンビだね」と笑顔。豊永も「コンビみたいなものですね」と同意しつつ、「おそらく裏側では非常にひょうきんな2人組なので、2人いるとうるさいと思われたのかな」と、同じ日に出演しない理由を冗談交じりに推察した。
下野も「片方がいいという話になった」と乗っかり、佐久間大介から「コンビなのに会わないんですね」と指摘されると、「日にちが合わないコンビ」と表現。前作でも顔を合わせたのは、本番終了後に食事をする店だったといい、「舞台上では会っていない」という異例の“コンビ事情”で笑いを誘った。
一方、芝居について豊永は「それぞれの役の捉え方の違いは、かなり大きく出るんじゃないかな」と分析。「下野さんと僕の、芝居の表現の方向性の違いも毎回楽しんでいただけるように、自分の軸はしっかり持っていないといけない」と真摯に語った。
さらに、作品が描くシベリア抑留について「今の若い方々に知っていただくきっかけを、もし僕たちが提供できたのだとしたら、それこそがこの作品をやる意味だと思います」と力を込め、作品を広く届けることを願っていた。
本作は、京都・世界文化遺産 下鴨神社で開催されている朗読劇「鴨の音」を継承するプロジェクト「READING WORLD」の最新作で、舞鶴引揚の史実を題材に、声・音楽・映像で紡がれる。2024年に松野太紀さん演出により舞鶴市で初演され大きな感動を呼んだ本作が、演出・映像のヨリコジュン氏、音楽の大嶋吾郎氏によるブラッシュアップを経て、ついに東京の地で再演される。
物語の背景となるのは、第二次世界大戦後、日本最後の引揚港となった京都・舞鶴港。シベリア抑留という過酷な運命に翻弄されながらも、日本への帰還(ダモイ)を信じ、互いを鼓舞し続けた男たちの姿が描かれる。
同公演は28、29日の2日間、東京国際フォーラム ホールAで計3公演を実施する。
取材会にはほかに、緑川光、中井和哉、佐倉綾音、井上麻里奈が参加した。