妊娠中のストレスが子供に対して与える影響
2月20日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA、アメリカ)の研究チームは、プレスリリースにて、妊娠中のストレスによって子供の思春期早発症が引き起こると発表した。
妊娠中の母親のストレスが大きいほど、長女(一番目に生まれた女子)の二次性徴が早い年齢で生じる可能性があるという。なお、研究論文は「Psychoneuroendocrinology」に掲載されている。
妊娠中のストレスと子供の早熟における関係性
研究チームは、南カリフォルニアの産院2ヶ所にて妊婦検診を受ける妊娠初期の女性(18歳以上、平均30歳)を対象に15年間に亘って調査を実施した。
母親の妊娠中(妊娠15週〜、19週〜、25週〜、31週〜、37週〜)ならびに産後(産後2〜3ヶ月)のストレスレベル、子供の第二次性徴の変化(8〜10歳、11〜12歳、13〜16歳)より、妊娠中の母親のストレスと長女の早熟において因果関係が認められた。
妊娠中に母親が大きなストレスを受けるほど、長女の副腎皮質性思春期徴候(陰毛や腋毛の発生)が早い年齢で起こりやすくなるという。一方、今回、妊娠中のストレスと長男(一番目に生まれた男子)の早熟における関連性は報告されなかった。
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研究チームは、妊娠中に母親が受けたストレスや他の因子は、胎児ならびに出生後の子供に対して長期的な影響を与えると結論付ける。
(画像はプレスリリースより)
UCLA
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