「天丼てんや」のちょい飲みで“やけに気分が高まる”理由。80円の天ぷらに「大人になったな」とたそがれる

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2024年05月12日 16:20  女子SPA!

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天丼てんや
 様々な海外料理が日本で食べられるが、やはり和食を好む人は多い。マイボイスコム株式会社が2023年10月に発表したアンケート結果によると、好きな料理のジャンルの1位は「和食」(84.9%)。「洋食」(63.1%)、「中華料理」(62.2%)と続いたが、20%以上も引き離す結果となった。

 和食はいろいろな楽しみ方があるが、やはりお酒と一緒に食べるのが最高である。とはいえ、和食は料理のジャンルの中でも比較的お高く、なかなか“和食で一杯”というわけにはいかない。だが、天丼チェーンの「天丼てんや」であればコスパ良く、天ぷらという和食界の人気者と一緒にお酒を飲むことができる。今回は「てんや」で一杯やってきた。※以下、価格は全て税込です。

◆久しぶりに食べた、揚げたての天ぷら

 金曜日の17時ごろに「天丼てんや 東陽町店」を訪れた。店内が空いているのを良いことに、“1人なのに4人掛けのテーブル席に座る”というやんちゃムーブを決める。しかし、晩飯時ということもあり、筆者が食事をしている最中にそこそこ客が入ってきてしまい申し訳なくなった。

「てんや」では「天ぷら&生ビールセット」(740円)というおあつらえ向きのセットがあるため迷わず注文。同店ではタッチパネルではなかったため、何回も店員さんを呼び止めて注文することに罪悪感と羞恥心が芽生えることを警戒して、他にも食べたいメニューとして「モッツァレラチーズ天」(250円)、「春小鉢」(230円)も最初に一緒に注文した。

 厨房から天ぷらを揚げる音が聞こえてテンションがどんどん上がっていく。思い返せば、天ぷらは準備や洗い物が面倒なため家では作らない。買うとしても値引きシールが張られたスーパーのお惣菜くらい。揚げたての天ぷらを久しぶりに食べることに気づき余計に高揚する。10分経たないくらいでメニューが到着。ちなみにビールは「キリン一番搾り」だった。

◆80円の天ぷらとビールを前に「大人になったな」

 肝心の天ぷらを食べていきたい。「天ぷら&生ビールセット」の天ぷらは、海老、いか、れんこん、いんげんの4種類。早速天ぷら界のラスボスのエビからいただく。衣がサクサクしており、脂っこくなくとても軽い。エビもプリプリしており、衣でかさましされていなかった。

 次にいかを食べる。いかはそこまで味が強くないためタレをびちゃびちゃにつける、という下品な食べ方を実行。揚げたてだけあって、びちゃびちゃにしても衣が剝がれず、型崩れしない点は素晴らしい。タレを十分に吸った衣も美味しくビールが進む。

 れんこんはサクッとした衣の食感に加え、れんこん自体のより強いサクッとした食感が面白い。2種類のサクッを楽しめるユニークな天ぷらである。また、いんげんはそこまで好きな野菜ではなかったが、独特の臭みはなく、苦みも程よく大人の味わい。いんげんの天ぷらをビールで流し込んでいる自分の姿を俯瞰して、「大人になったな」とたそがれた。

◆“チーズ天”は「チーズハットグ」顔負けの伸び

“映え”になるのかどうかはわからないが、「モッツァレラチーズ天」は韓国グルメ「チーズハットグ」顔負けの伸びを見せてくれた。

 弾力は予想通りかなり強く、天ぷらでは味わえない真新しい食べ応え。味はモッツァレラチーズ特有の臭みはなく、チーズが苦手な人でも食べられそう。裏を返せば、味はそこまで主張していない。タレを大量につけて食べるとジャンク感が出て美味しかった。

◆お子さんには難易度が高めの小鉢

 また、“和食と言えば小鉢”ということで、菜の花とイタヤ貝にからし酢味噌をかけた「春小鉢」も注文した。

 からし酢味噌は初対面で、どういう味をしているのか不安だったが、とにかくからしが効いている。鼻にツンと来る。お酒との相性は良いが、コーラでは美味しくいただける自信はない。酢や味噌の酸味や甘味も感じる広がりのある味ではあるが、子どもには難易度が高い小鉢かもしれない。

◆てんやの日本酒に対する“不満”

 ちなみに、各メニューを半分ほど食べたタイミングで、モジモジしながら追加で「日本酒」(420円)をオーダー。運ばれてきたのは熱燗、冷酒、どちらにも属さないぬるい日本酒。中途半端な温度だったことは残念。とはいえ、天ぷらや小鉢は日本酒と相性が良く、一緒に口に運んだ時はビールとはまた違った美味しさを見せてくれた。

 ただ、日本酒を頼んだタイミングがあまりに遅く、メニューは食べ終わっているにもかかわらず、そこそこ日本酒が残っているという悲しい状況。新しいメニューを頼むにも天ぷらがあがるまでの時間をネックに感じて、仕方なくタレにつけた大根おろしをアテに日本酒を飲んだ。それでも十分美味しかった。

 天ぷらや日本酒をいただいても会計は2000円を下回ったため、かなりコスパが良かったと思う。和食でちょい飲みしたい時の選択肢として「てんや」はかなり重宝できる。

<写真・文/望月悠木>

【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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