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Google Cloudが、顧客のアカウントを誤って削除し、大規模障害の引き金になる──こんな出来事が海外で起きた。オーストラリアで年金基金を運営するUniSuperは5月8日(現地時間)、自社サービスで起きていた障害について、プライベートクラウドのアカウントが誤って削除されたことが原因だったと発表した。
UniSuperはGoogle Cloudを活用していたが、米Google自身が誤ってアカウントを削除。UniSuperは冗長性を確保するため、別のリージョンにもデータを置いていたが、そちらも無効にされていたという。
アカウントが削除された経緯については「(Google Cloudが)UniSuperのプライベート・クラウド・サービスをプロビジョニングする際の不用意な構成ミスにより生じた」(UniSuper)と説明している。しかし、UniSuperは他社のサービスでもバックアップを確保しており、そのデータを基に復旧できたとしている。
UniSuperは約1240億ドル(約20兆円)の資金を管理している組織だ。英The Guardianによれば、今回の障害は1週間以上続き、50万人以上がUnisuperのアカウントにアクセスできない状態だったという。同社は今回の出来事を「世界中のGoogle Cloudクライアントで初めて起きた『唯一の出来事』。起こるべき出来事ではなかった」と評している。
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「Cookie受け入れ」リスクは?(写真:TBS NEWS DIG)74
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