投資のプロが「損をしないためにやっている」誰でもマネできる投資法

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2024年06月22日 16:00  女子SPA!

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女子SPA!

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 投資をする上で、多くの人が抱くのが「せっかくやるからには、投資で負けたくない」との想いでしょう。

 一般的には負けない投資はないと言われる一方で、「視点を変えれば、負けない投資はある」と語るのが、セゾン投信の創設者で、現在なかのアセットマネジメント株式会社代表取締役社長をつとめる中野晴啓さんです。中野さんが提案する「負けない投資」とは?

(本稿は、中野晴啓『誠実な投資 お金から自由になれる「長期投資」の鉄則』(徳間書店)の一部を抜粋・編集したものです)

◆長期投資は、今後数十年は「負けない投資」

 投資を始めるにあたり、私がおすすめするのは、マーケットの時流に応じて商品を売り買いする短期投資ではなく、長い時間をかけて投資を続ける長期投資です。

 マーケットの値動きで勝負する短期トレードを繰り返す限り、確率統計的にも損失可能性は大きくなりますが、世界に分散した長期投資については投資を長期的に続ければ続けるほど、合理的に損失可能性を減らすことができると私は考えています。

 世界経済は年間平均3%前後の成長を続けており、これから先もその成長軌道が相応に継続するとすれば、世界の株式市場は長期的にはその経済成長軌道に準拠して上昇するであろうと合理的に考えられるからです。

◆人口が増え続ける限り、世界経済は発展していく

 では、なぜ今後も世界経済は発展していくと予想できるのか。

 その理由のひとつに、世界の人口の増加があります。日本国内を見ると、経済成長できない状況が長く続いてきましたが、その要因のひとつに冒頭でご紹介したような人口減少があるのも否めません。人口減少社会では、計算上マクロでの個人消費も減少するので、経済成長を阻むことになります。

 しかし、世界全体で見れば、人口は一貫して増加し続けています。世界人口白書によれば、2023年時点で、世界の人口は80億4500万人だと発表されています。国連が発表する「世界人口の推移」によれば、2050年の推計では、97億人にまで増えると予想され、その人口は2080年代までは増え続けるといわれています。

 この世に生まれ落ちる人間が増え、彼らが欲望を持ち続ける限り、経済は成長し続けます。それは、戦後の高度経済成長期に、日本人が「少しでも良い生活をしたい」「幸せになりたい」とのモチベーションを持ったことで、経済が急激に発展したことを見ても、よくわかるのではないでしょうか。

◆短期的な利ザヤではなく、数十年スパンで利益を得る

 2080年までの50〜60年間にわたって、世界経済が成長を続けるのであれば、その成長軌道を捉えて投資をし、時間が経つのを待てば、いつしか資産は増えているということ。

 短期的なマーケットでの利ザヤを稼ごうとするのではなく、20年、30年、40年という時間を味方につけて、お金を育てていく意識を持てば、誰でも資産を形成できるはずなのです。

【中野晴啓】
なかのアセットマネジメント代表。1963年、東京生まれ。明治大学商学部卒業。2006年セゾン投信を設立、2007年4月代表取締役社長、2020年6月より代表取締役会長CEO 就任。2023年6月退任後、同年9月なかのアセットマネジメント設立。全国各地で講演やセミナーを行い、社会を元気にする活動とともに、積み立てによる資産形成を広く説き「つみたて王子」と呼ばれる。近著に『誠実な投資 お金から自由になれる「長期投資」の鉄則』(徳間書店)

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  • 海外旅行から日本に帰ったら円安ドル高で損しないかも。確実で株やったらインサイダーだと思うよ。自社株は損する分は何も言われないけど確定で得したらインサイダーに引っかかるよ
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