スコットランドのハイランド地方で、観光客からクロワッサンなど不適切な食べものをもらっていたアカシカ(『Metro 「Selfish tourists are to blame for death of ‘legendary’ stag」(Picture: SWNS)』より)スコットランドのハイランド地方で愛されていた野生のシカが、観光客からもらったエサが原因で安楽死となった。クロワッサンなど不適切な食品を度々口にしていたことにより歯を失い、自力での食事が困難になってしまったという。地元の自然保護団体が獣医と相談し、福祉的な観点から安楽死を決断したそうだ。英ニュースメディア『Metro』などが伝えている。
この状況を獣医に相談したスコットランドの自然保護団体「The National Trust for Scotland(NTS)」は、「福祉的な観点から、カラムを安楽死せざるを得ませんでした。地域の人々や観光客が、このことを聞いて残念に思われることは承知しています。自然保護団体として、私たちは動物福祉に対する責任を真剣に受け止めており、この決定がカラムにとって最善の選択肢であると判断しました」と、苦渋の決断だったことを明かした。
また、ハイランド地方の歴史学者であるアンドリュー・グラント・マッケンジーさん(Andrew Grant McKenzie)は、以下のように話している。